たとえばその中古車屋の娘は、
いつまで経っても子供みたいなヤツで、
もうすぐ30歳になろうというのに、
家でゴロゴロ、昼過ぎに起きて、
朝食だか昼食だかを済ませる間にも、
2、3時間テレビの前でぐうたら、
食ったら食ったでそのまま履き潰したサンダルをつっかけ、
家の裏の雑木林の隅っこにある、
中古車屋の喫煙所みたいになっている一角に何年も吊られっ放しの、
雨曝しのハンモックにぼよんと転がり、
起きるでもなく眠るでもなくボーッと、
生い茂る木々の葉っぱたちを眺めているように見えて、
実は今後の人生に思いを巡らしながら、
ふと頬を風に撫でられた途端、
宇宙のことを考え出し、
夏の空に伸び広がる天気輪の柱を見た気がしたのだが、
やがてそんなこともどうでもよくなり、
いつの間にかうたた寝をはじめ、
今日もまた陽が暮れてゆく。

 
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ストーリー

この木陰で見たことは、決して言葉にしないでください。

「うたた寝をしているのは中古車屋の娘で、」

といったストーリーは、実はこの映画にはありません。

ただただ、女の子が寝ているだけの映画です。

物語らしいことは何も起きない。にもかかわらず、

確かに何かが起きている。


なんでこんなものが撮れてしまったのか。それは分かりません。

「見つめる」行為の向こうに、立ち現れてくる何か。

この映画で目にしたことは、決して言葉にしないでください。

『すずしい木陰』は、あなたのために作られた映画です。

 

ニュース

​​『撮影日誌』更新しました!

2020年2月19日

守屋監督が撮影当時につづった手記をお届けする『撮影日誌』。「撮影1日目・その1」を公開しました!

2020年4月4日より新宿K'sシネマにて上映決定!

2020年2月4日

新宿K's cinemaにて『すずしい木陰』の上映が決定しました!4月4日(土)よりレイトショー上映です。前売り情報などは追ってお伝えいたします。ぜひ足をお運びください。

 
 
 

キャスト

柳 英里紗

1990年生まれ、神奈川県出身。幼少期からCM、ドラマ、雑誌など様々な媒体で活躍。2000年に犬童一心監督『金髪の草原』にて映画初出演。その他主な出演作として、山下敦弘監督『天然コケッコー』(‘07)、中野量太監督『チチを撮りに』(‘13)、冨永昌敬監督『ローリング』 (’15)、huluオリジナル連続ドラマ『代償』(’16)、メ~テレドラマ「岐阜にイジュー」(’17)など、多くの映画やドラマに出演している。近年では女優としてだけではなく、映画監督として短編映画の制作にも力を注いでいる。「VERY FANCY」('18)「Cosmic Blue」('19)

 

スタッフ

監督・脚本・編集

守屋文雄

1976年宮城県出身。監督、脚本、出演と幅広く活躍。
監督作に『まんが島』『すずしい木陰』。
脚本家として『キツツキと雨』『夫がツチノコに殺されました』などがある。
『恋の豚』の出演で第31回ピンク大賞・男優賞を受賞。

 

プロデューサー 関友彦


撮影 高木風太 

音響 弥栄裕樹 

現場応援 柴田剛

協力 nomadoh

宣伝プロデューサー 重久夏樹


製作・配給 cogitoworks