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撮影日誌・1日目(その7)

17:00。予定よりは少し早かったが、カメラを回し始めた。木陰から離れたため、カメラ脇からモニターで様子を見守る。カメラ位置を変えた時には「これだ」と思えたのに、いざ本番が始まると、スクリーンで見ることを想定しても、画面上の柳さんが小さすぎる。動きもどこか忙しなく見え、このサイズの画角だと逆に目障りにも感じ、苛立った。風が吹いて木々が揺れれば、すべて解消されるような気もしたが、ロケハンであんなに吹いていた風も全く吹かない。


カットをかけ、みんなに謝って、元の位置に近い場所にカメラを据え直し、テイク2を狙う。「カメラの向こうのお客さんとのやりとりを意識してほしい」と柳さんに演出をつける。17:50、テイク2のカメラを回し始めるが、どう頑張っても開始時間が遅く、日が落ちるにつれ画面はどんどん真っ暗になっていった。ぎりぎりまで粘ってカットをかけると、「うえええええ…」と柳さんが声をあげた。寝ているだけだったのに「ものすごく疲れた」と言った。


(つづく)


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